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市長の日記「卒業式、地域の農、ケアネットOHMY ほか」

12日は市内公立中学校の卒業式の日。私は白山中学校の卒業式に参列させて頂きました。創立78年を数える、市内でも最も古い校舎のある中学校で、今年は186名の皆さんが卒業。村上晃一校長は私と小田原高校の同級生ということもあって、校長の感慨にも思いを致しながらの参列となりました。卒業生の皆さんはとてもまとまりがあり、式に集中している感じが伝わってきました。お別れの合唱は声量も十分、気持ちのこもった一体感のある素晴らしい歌声に感動。春からの新たなチャレンジを心から応援しています。

 日中は、地域の農業を守るために奮闘されている皆さんが続けてご来室。
 まず、「そがやまみらいプラン」の皆さん。JAかながわ西湘の理事でもある本多代表、役員を務める柑橘農家の杉﨑さん、事務局の齋藤さん・山谷さん。高齢化と離農で荒廃が進みつつある曽我山の農地の保全と再生、後継者の育成を目指し、5年前から活動を始められ、着実に成果が出ているとの報告を心強く聞かせて頂きました。後継者問題、農地と担い手のマッチング、梅農家の減少対策、ジビエの活用など、幾つもの課題を改めて共有。市としてもしっかり連携しバックアップしていくつもりです。

 もう1件は、桜井地区を中心に水稲農業に取り組む農業法人『(株)おだわら清流の郷』の釼持代表。国内の第一次産業の振興に関し専門的なアドバイスを行う「流通研究所」の代表を長年務められ、現在は自ら地域農業の保全と育成に向け数名のシニア世代の仲間とともに5haもの水田耕作を担っておられます。急激に進む農家の高齢化と離農、それによる水田の荒廃に危機感を募らせておられ、この足柄平野の水田をどうやって守っていくか、日々真剣に考えておられます。
 この日は、釼持氏が考える農業振興策について、農政課も交え議論を深めました。今後、具体に実践へと繋げていくことになります。

 午後、「おだわらゼロカーボン推進会議」主催のゼロカーボンセミナーに参加。薄膜で多様な設置方式により再生可能エネルギーの可能性を大きく広げる「ペロブスカイト太陽電池」について、開発に携わられた桐蔭横浜大学特任教授の宮坂力さんの講演を拝聴しました。
 原料であるヨウ素は国産で十分確保でき、フィルム技術を持つ国内メーカーとも連携することにより高品質の製品が製造できる可能性があることから、国の再エネ推進の切り札として期待されていますが、商業生産には至っていません。市としてもその動向に注目し、意欲的に実装していきたいものです。

 夕刻は福祉関係で2件。県西地区リハビリテーション協議会の皆さんが、3月23日に開催予定の「2025おだわらR(アール)フェス」の宣伝にお越し頂きました。当地区のリハ関係の皆さんが集い、特に若い世代や子どもたちにメッセージを届けたいと、楽しめる企画が盛りだくさんです。

 「市民と市長の懇談会」では、県西地域で居宅介護支援や地域包括ケアに取り組んでおられるケアマネさんたちのネットワーク「ケアネットOHMY」の皆さんと、ケアの現場の実情について詳しく意見交換。この分野も人材確保を巡る深刻な状況があり、しっかりと手立てしなければなりません。

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  • 登録日 : 2025/03/14
  • 掲載日 : 2025/03/14
  • 変更日 : 2025/03/14
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