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2025年(令和7年) 4月13日日曜日 AM 08時15分 (JST)
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市長の日記「アユモドキの亀岡、コウノトリの豊岡」
29日・30日の2日間をかけて、京都府亀岡市と兵庫県豊岡市を訪ねてきました。地域営農(米作り)と生物多様性の両立における先進地への視察です。
亀岡市は京都駅から電車で30分ほど。京都市街地から保津峡を抜けた先にある、丹波の山々に囲まれた盆地で、古くより地下水に恵まれた農産地であり、近年は京都・大阪にも近いベットタウンでもあります。この亀岡駅に近く、桂川の氾濫に備えた遊水エリアの広大な田んぼに、Jリーグの京都サンガのスタジアム建設計画があったのですが、この一帯が天然記念物のアユモドキの繁殖地であることから、様々な経緯を経て建設地を変更。アユモドキと共生できる田んぼを中心とした有機農業公園として整備することが決まっています。
アユモドキの繁殖は、国内では岡山と亀岡にしか確認されておらず、保全を求める環境団体や市民からの声を受け、市として決断。スタジアム建設用地の追加確保に20億円ほどがかかりましたが、議会の承認も得て計画変更が行われたものです。
亀岡市は桂川市長のもと、「環境先進都市」を目指しており、このアユモドキの田んぼ一帯をオーガニックビレッジパークとして整備する計画で、令和8年の全国都市緑化フェアの会場を誘致する予定。市を挙げて有機農業の推進や、有機農業学校の開講、有機農法米の学校給食への利用なども進めており、市全体として環境と農業の共生を目指され、それを亀岡の都市ブランドに育てていこうとのお考えです。
兵庫県豊岡市は、コウノトリの棲むまちづくりでとても有名であり、私も関東学院大学法学部での講義で学生たちに豊岡の取り組みを紹介してきただけに、一度は訪れたいと願っていたまちです。今回は、豊岡市の「コウノトリ共生部」という部局の皆さんにご案内頂き、コウノトリが生息できる農業環境づくりに向けた積年の取り組みを詳しく聞かせていただきました。
かつて日本の山野に当たり前に生息していたコウノトリは、近代農法の普及や都市開発によって住処を失い、野生のコウノトリは絶滅したといわれていました。そうした中、最後までの生息地であった豊岡では、捕獲したコウノトリからの人工飼育に取り組み、20年以上かけて人工繁殖に成功、その後野生復帰計画を進め、現在では豊岡で100羽近くまで飼育され、ここから飛び立ったコウノトリが全国で470羽以上にまで増えているそうです。実際、亀岡から豊岡に向かう山陰線の車窓から、田んぼの上を飛ぶコウノトリが見えました。
羽を広げれば2m近くある大きなコウノトリは、地域の自然環境の食物連鎖の頂点にいて、野山や田畑にいる小動物を食べるため、小動物がたくさん息づいている環境がなければ生きていけません。
そのため、豊岡では市・県・JAが長年連携し、有機農法である「コウノトリ育む農法」を確立。現在は、その農法に基づき、約500haの水田が無農薬もしくは減農薬にて栽培され、生き物が豊富な田んぼの環境が広がっています。そうして作られた安全なお米は「コウノトリ育むお米」として販売されるとともに、豊岡市内の小中学校の学校給食で使われ、子どもたちも小学校ではコウノトリと米作りについてしっかり学んでいます。
2か所の視察は、小田原で今後進める地域営農と生物多様性の共存に向けて、たいへん大きな学びとなりました。また現地でご案内頂いた皆さんとのご縁は、今後の取り組みにおける心強い支えとなりそうです。
メルマガの登録変更などは、次のURLにアクセスしてください。
https://www.city.odawara.kanagawa.jp/mmz/req.php
[登録者]
小田原市
[言語]
日本語
[エリア]
神奈川県 小田原市
登録日 :
2024/11/01
掲載日 :
2024/11/01
変更日 :
2024/11/01
総閲覧数 :
78 人
Web Access No.
2285089
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亀岡市は京都駅から電車で30分ほど。京都市街地から保津峡を抜けた先にある、丹波の山々に囲まれた盆地で、古くより地下水に恵まれた農産地であり、近年は京都・大阪にも近いベットタウンでもあります。この亀岡駅に近く、桂川の氾濫に備えた遊水エリアの広大な田んぼに、Jリーグの京都サンガのスタジアム建設計画があったのですが、この一帯が天然記念物のアユモドキの繁殖地であることから、様々な経緯を経て建設地を変更。アユモドキと共生できる田んぼを中心とした有機農業公園として整備することが決まっています。
アユモドキの繁殖は、国内では岡山と亀岡にしか確認されておらず、保全を求める環境団体や市民からの声を受け、市として決断。スタジアム建設用地の追加確保に20億円ほどがかかりましたが、議会の承認も得て計画変更が行われたものです。
亀岡市は桂川市長のもと、「環境先進都市」を目指しており、このアユモドキの田んぼ一帯をオーガニックビレッジパークとして整備する計画で、令和8年の全国都市緑化フェアの会場を誘致する予定。市を挙げて有機農業の推進や、有機農業学校の開講、有機農法米の学校給食への利用なども進めており、市全体として環境と農業の共生を目指され、それを亀岡の都市ブランドに育てていこうとのお考えです。
兵庫県豊岡市は、コウノトリの棲むまちづくりでとても有名であり、私も関東学院大学法学部での講義で学生たちに豊岡の取り組みを紹介してきただけに、一度は訪れたいと願っていたまちです。今回は、豊岡市の「コウノトリ共生部」という部局の皆さんにご案内頂き、コウノトリが生息できる農業環境づくりに向けた積年の取り組みを詳しく聞かせていただきました。
かつて日本の山野に当たり前に生息していたコウノトリは、近代農法の普及や都市開発によって住処を失い、野生のコウノトリは絶滅したといわれていました。そうした中、最後までの生息地であった豊岡では、捕獲したコウノトリからの人工飼育に取り組み、20年以上かけて人工繁殖に成功、その後野生復帰計画を進め、現在では豊岡で100羽近くまで飼育され、ここから飛び立ったコウノトリが全国で470羽以上にまで増えているそうです。実際、亀岡から豊岡に向かう山陰線の車窓から、田んぼの上を飛ぶコウノトリが見えました。
羽を広げれば2m近くある大きなコウノトリは、地域の自然環境の食物連鎖の頂点にいて、野山や田畑にいる小動物を食べるため、小動物がたくさん息づいている環境がなければ生きていけません。
そのため、豊岡では市・県・JAが長年連携し、有機農法である「コウノトリ育む農法」を確立。現在は、その農法に基づき、約500haの水田が無農薬もしくは減農薬にて栽培され、生き物が豊富な田んぼの環境が広がっています。そうして作られた安全なお米は「コウノトリ育むお米」として販売されるとともに、豊岡市内の小中学校の学校給食で使われ、子どもたちも小学校ではコウノトリと米作りについてしっかり学んでいます。
2か所の視察は、小田原で今後進める地域営農と生物多様性の共存に向けて、たいへん大きな学びとなりました。また現地でご案内頂いた皆さんとのご縁は、今後の取り組みにおける心強い支えとなりそうです。
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