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午後、第3回目の災害対策本部を開催。建設部、都市部、経済部(特に農政課)、公営事業部(競輪場)をはじめ、災害対応に関わった各部局長らを招集、市内での被害状況の細かな確認と、これらの復旧に向けた作業および庁内連携等について確認、指示を行いました。特に被害が多かったのは、観測史上最大の雨を受け止めた地盤の崩落にまつわるもので、城山の家屋倒壊、沼代の農道の路肩崩落、ほか数十か所におよぶ農地や斜面の崩落、用排水路の損壊など。
29日から1日にかけて、消防団による水防対策、小田原市土木建設協同組合等による応急復旧、市職員による直営での復旧などが既に行われていますが、まだ数多くの現場が残っています。民間の皆さんのお力を最大限お借りしながら、市職員の中でも部局を超えた連携体制のもと、通常業務に優先して災害復旧に取り組むことになります。朝一番で県西地域県政総合センターの柳瀬所長に架電、災害復旧への支援をお願いし、「全力でバックアップします」との力強い応援の言葉も頂きました。
この日は災害復旧に絞った会議となりましたが、今回の一連の対応の中で、避難所開設、市民への情報発信、情報共有、庁内体制、外部との連携など、今後に向けたいくつかの課題も見えてきました。目前の災害復旧に取り組みながら、こうした課題を一つずつチェックし、今シーズンあと何度かは来るであろう台風へ、しっかりと備えたいと思います。
台風本体の雨雲の影響が和らぎ、雨も小康状態となった1日の午後、2か所の催事に足を運びました。
ひとつは、今年で20回目の節目を迎えた「外郎売の口上まつり」。江戸時代に2代目市川團十郎が歌舞伎の演目として創作、今日も市川家の歌舞伎十八番として演じられている「外郎売」は、小田原にとっての大切な文化資産。その顕彰や保存、地元文化への定着と発展を目指して2004年より活動を始められた「外郎売の口上研究会」の皆さんが主催。この日は、2歳から90歳まで、約100名もの皆さんが様々な演目で三の丸ホールのステージに立ち、「外郎売」の魅力を存分に表現してくださいました。
もう一つは、国内各地で大地の再生活動に取り組む矢野智徳さんの活動を記録した映画「杜人」の上映会と、矢野さんご自身による講演会。私は以前この映画は拝見していたので、矢野さんのお話を直接伺いたく、生涯学習センターけやきで拝聴、講演後に矢野さんと差し向かいでいろいろなお話をさせて頂きました。
開発やまちづくりの過程で、自然が本来持つ水や空気の循環を断ち切ってきたことが、自然環境の衰弱化、近年の土砂災害の多発や震災による被害の甚大化に繋がっているとの考えから、各地の災害復旧や開発の現場で、自然の理にかなった土木工法やまちづくりの支援を行っておられます。今回の講演では、小田原という地のもつ可能性と課題について示唆に富むお話しいただき、そのお考えに大いに共感。今後も学ばせていただこうと思っています。
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