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2025年(令和7年) 4月13日日曜日 PM 06時33分 (JST)
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市長の日記「モルディブとブータン」
先日、小田原市に駐日モルディブ共和国大使館から臨時代理大使のシャフラズ・ラシードさんがお越しになられました。ご来訪の趣旨としては、小田原市とモルディブの間で、環境などをテーマにした交流を進めていきたいとのご提案でした。
私の前の任期中、当時のモルディブ大統領が日本に初来日するにあたり、東京近郊の都市を訪ね日本のまちや文化に触れたいとの依頼が外務省にあり、小田原に白羽の矢が立ちました。結局、大統領の日程調整ができず来訪は叶わなかったのですが、そのお詫びにと当時の日本大使が市長室にお越しいただいたことがキッカケとなり、小田原とモルディブの交流が始まりました。
東京五輪の際には、モルディブ代表の選手の準備合宿などの受け入れを行い、前後して大統領の小田原訪問も実現、水産分野や環境分野での交流を進めていこうとの話まで進んでいました。今回のご来訪は、2025年が独立60周年でもあり、これまでのご提案を少し踏み込んで前に進めたいとのご意向でした。
モルディブが直面する最大かつ喫緊の課題は、海水面の上昇に伴う国土水没の危機です。1,200ほどの島々からなる国土の平均標高は、わずか1.5m。ここ数年だけを見ても、陸地が減少し、頂いた資料からは、かつて海浜の近くにあったわずかな森林も姿を消しています。地球温暖化の影響が、国の存亡、住民の生きる場の喪失という形で表れている、その最前線にモルディブはあります。
私たち日本人が、意識はしていても切実な実感を持てていない気候変動を、モルディブとの交流から我がこととして感じることができるのではないかと考えています。明日、三の丸ホールにて行われる国際シンポジウムにて、ラシードさんも登壇され、私もパネリストとして参加します。
そんなことを考えているときに、たまたま先週のNHKスペシャルで、ブータンの山岳地帯で行われた山岳トレイルレースの様子を見ました。標高4000~5000m、ヒマラヤの山襞を縫うように、約190kmものコースを5日間で走破する、極めて過酷なレース。このレースは、ブータンのワンチュク国王が発案し実現に至ったものです。
その目的は、ブータンが直面する危機的状況を、世界各国からのランナーを集め、その様子をつぶさに感じてもらい、それを世界各地に発信してもらうこと。危機とは、地球温暖化によりヒマラヤの氷河が融け、各氷河の末端にある氷河湖の水位が上昇して決壊し、下流域の集落を壊滅させている、「氷河湖決壊」という深刻な事態。あまりにも美しく雄大なブータンの山河、一方でそこに着実に迫っている住民の暮らしへの危機。そのコントラストが、1時間の番組から痛切に伝わってきました。
ブータンも小田原とはご縁があります。星槎グループの故・宮沢会長がつないでくれたご縁で、やはり東京五輪の際に小田原は箱根町などと共にブータンの選手たちのホストタウンとして協定を締結、国王の弟であるワンチュク王子とも親しくお話をさせて頂いたことがあります。
遠く離れていながら、小田原とご縁のあるモルディブとブータン。海水面の上昇、氷河の融解という違う現象ながら、私たち日本人も含む都市文明の結果として進む地球温暖化によって国民が生存の危機に直面する両国。こうした国々とのご縁は、大切にしていかねばならないと感じます。
メルマガの登録変更などは、次のURLにアクセスしてください。
https://www.city.odawara.kanagawa.jp/mmz/req.php
[登録者]
小田原市
[言語]
日本語
[エリア]
神奈川県 小田原市
登録日 :
2025/01/27
掲載日 :
2025/01/27
変更日 :
2025/01/27
総閲覧数 :
70 人
Web Access No.
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私の前の任期中、当時のモルディブ大統領が日本に初来日するにあたり、東京近郊の都市を訪ね日本のまちや文化に触れたいとの依頼が外務省にあり、小田原に白羽の矢が立ちました。結局、大統領の日程調整ができず来訪は叶わなかったのですが、そのお詫びにと当時の日本大使が市長室にお越しいただいたことがキッカケとなり、小田原とモルディブの交流が始まりました。
東京五輪の際には、モルディブ代表の選手の準備合宿などの受け入れを行い、前後して大統領の小田原訪問も実現、水産分野や環境分野での交流を進めていこうとの話まで進んでいました。今回のご来訪は、2025年が独立60周年でもあり、これまでのご提案を少し踏み込んで前に進めたいとのご意向でした。
モルディブが直面する最大かつ喫緊の課題は、海水面の上昇に伴う国土水没の危機です。1,200ほどの島々からなる国土の平均標高は、わずか1.5m。ここ数年だけを見ても、陸地が減少し、頂いた資料からは、かつて海浜の近くにあったわずかな森林も姿を消しています。地球温暖化の影響が、国の存亡、住民の生きる場の喪失という形で表れている、その最前線にモルディブはあります。
私たち日本人が、意識はしていても切実な実感を持てていない気候変動を、モルディブとの交流から我がこととして感じることができるのではないかと考えています。明日、三の丸ホールにて行われる国際シンポジウムにて、ラシードさんも登壇され、私もパネリストとして参加します。
そんなことを考えているときに、たまたま先週のNHKスペシャルで、ブータンの山岳地帯で行われた山岳トレイルレースの様子を見ました。標高4000~5000m、ヒマラヤの山襞を縫うように、約190kmものコースを5日間で走破する、極めて過酷なレース。このレースは、ブータンのワンチュク国王が発案し実現に至ったものです。
その目的は、ブータンが直面する危機的状況を、世界各国からのランナーを集め、その様子をつぶさに感じてもらい、それを世界各地に発信してもらうこと。危機とは、地球温暖化によりヒマラヤの氷河が融け、各氷河の末端にある氷河湖の水位が上昇して決壊し、下流域の集落を壊滅させている、「氷河湖決壊」という深刻な事態。あまりにも美しく雄大なブータンの山河、一方でそこに着実に迫っている住民の暮らしへの危機。そのコントラストが、1時間の番組から痛切に伝わってきました。
ブータンも小田原とはご縁があります。星槎グループの故・宮沢会長がつないでくれたご縁で、やはり東京五輪の際に小田原は箱根町などと共にブータンの選手たちのホストタウンとして協定を締結、国王の弟であるワンチュク王子とも親しくお話をさせて頂いたことがあります。
遠く離れていながら、小田原とご縁のあるモルディブとブータン。海水面の上昇、氷河の融解という違う現象ながら、私たち日本人も含む都市文明の結果として進む地球温暖化によって国民が生存の危機に直面する両国。こうした国々とのご縁は、大切にしていかねばならないと感じます。
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