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2025年(令和7年) 3月18日火曜日 PM 05時38分 (JST)
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市長の日記「公共善エコノミー ほか」
9日、市保健センター隣の「いそしぎ」にて開催された「酒匂・小八幡フェスティバル」の会場をお訪ねしました。
これは、「子どもからお年寄りまで、みんな一緒に楽しんで、学んで、体験して、元気になろう」との趣旨で開催された企画で、今回が第1回目。主催は地域コミュニティ組織である酒匂・小八幡まちづくり委員会の多世代交流分科会。多世代交流と銘打ったイベントの通り、フリーマーケット、駄菓子屋さん、紙芝居、書道体験、スタンプラリー、キッズダンスなどのほか、歯科医師や福祉施設からのお話、高齢者向けの相談コーナーなど、地域社会の中での支え合いに繋がる交流の機会も。
酒匂・小八幡地区の諸団体ができることを持ち寄って企画した、この手作りのイベントには、主催者の皆さんも驚くくらい大勢の人たちが来場され、たいへんな賑わいでした。地域の中で少子高齢化が進み、支え合いや担い手育成の必要性が高まっている中、こうした取り組みが主体的に行われているのは本当に素晴らしいこと。ぜひとも今後に繋げて頂きたいと思います。
三の丸ホールでは、写真愛好家の長山武夫さんの写真展「自然の造形」&「野生に生きる」が開かれていました。世界各国を訪れ、野生動物の生息域にて間近に撮影した写真、そして各地の絶景や奇観を収めたスケールの大きな写真など、とても見ごたえのある写真展となっています。長山さんには、一点一点について、撮影時のエピソードなども交えて詳しく解説を頂きありがたかったです。13日まで。
そこから東京へ。日本橋兜町にて行われた、「公共善エコノミーの未来」と題した講演会&対談企画に、パネリストとして参加しました。
「公共善エコノミー」とは、オーストリア出身のクリスティアン・フェルバー氏が提唱する、人間尊厳のみならず、生態学的な地球環境の限界をも尊重した企業経営や経済の在り方を示す概念で、企業、公共団体、ならびに市民が協力し合い、より持続可能であらゆるものがつながりあい、支えあっているという世界観に基づいた社会の実現を目指すもの。
具体的には、これまで企業や公共団体などの活動の評価がもっぱら売上や利益といった、狭義の経済指標のみを用いて行われていることに対し、それらの活動が社会や環境全体の健全な発展にどう寄与するかについて、指標を設定し総合的に評価、それをもって「公共善決算」としようとする取り組み。すでに、欧州を中心に、企業や自治体、協同組合や市民活動団体などでこの考え方が急速に広がり始めています。
日本に限らず、社会や経済の豊かさを示す指標は、従来「GNP(国民総生産)」など限られた物差しが用いられてきましたが、有名なブータンや、国内では荒川区などが、「GNH(国民総幸福量)」といった概念を打ち出すなど、人にとっての幸せや社会の豊かさをより多角的に捉えようとする動きがあります。今回の「公共善エコノミー」も、そうした世界的な潮流と軌を一にしています。
この日は、クリスティアン氏の講演のほか、西武信用金庫の高橋理事長、ワーカーズコープ連合会の田嶋専務理事、そして私の3者が加わってのパネルトークがあり、「公共善」の切り口で経済活動の評価をとらえ直す可能性について語り合いました。クリスティアン氏をはじめ、参加された大勢の皆さんと様々な意見交換ができ、たいへん有意義な時間となりました。
メルマガの登録変更などは、次のURLにアクセスしてください。
https://www.city.odawara.kanagawa.jp/mmz/req.php
[登録者]
小田原市
[言語]
日本語
[エリア]
神奈川県 小田原市
登録日 :
2025/02/13
掲載日 :
2025/02/13
変更日 :
2025/02/13
総閲覧数 :
39 人
Web Access No.
2542807
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これは、「子どもからお年寄りまで、みんな一緒に楽しんで、学んで、体験して、元気になろう」との趣旨で開催された企画で、今回が第1回目。主催は地域コミュニティ組織である酒匂・小八幡まちづくり委員会の多世代交流分科会。多世代交流と銘打ったイベントの通り、フリーマーケット、駄菓子屋さん、紙芝居、書道体験、スタンプラリー、キッズダンスなどのほか、歯科医師や福祉施設からのお話、高齢者向けの相談コーナーなど、地域社会の中での支え合いに繋がる交流の機会も。
酒匂・小八幡地区の諸団体ができることを持ち寄って企画した、この手作りのイベントには、主催者の皆さんも驚くくらい大勢の人たちが来場され、たいへんな賑わいでした。地域の中で少子高齢化が進み、支え合いや担い手育成の必要性が高まっている中、こうした取り組みが主体的に行われているのは本当に素晴らしいこと。ぜひとも今後に繋げて頂きたいと思います。
三の丸ホールでは、写真愛好家の長山武夫さんの写真展「自然の造形」&「野生に生きる」が開かれていました。世界各国を訪れ、野生動物の生息域にて間近に撮影した写真、そして各地の絶景や奇観を収めたスケールの大きな写真など、とても見ごたえのある写真展となっています。長山さんには、一点一点について、撮影時のエピソードなども交えて詳しく解説を頂きありがたかったです。13日まで。
そこから東京へ。日本橋兜町にて行われた、「公共善エコノミーの未来」と題した講演会&対談企画に、パネリストとして参加しました。
「公共善エコノミー」とは、オーストリア出身のクリスティアン・フェルバー氏が提唱する、人間尊厳のみならず、生態学的な地球環境の限界をも尊重した企業経営や経済の在り方を示す概念で、企業、公共団体、ならびに市民が協力し合い、より持続可能であらゆるものがつながりあい、支えあっているという世界観に基づいた社会の実現を目指すもの。
具体的には、これまで企業や公共団体などの活動の評価がもっぱら売上や利益といった、狭義の経済指標のみを用いて行われていることに対し、それらの活動が社会や環境全体の健全な発展にどう寄与するかについて、指標を設定し総合的に評価、それをもって「公共善決算」としようとする取り組み。すでに、欧州を中心に、企業や自治体、協同組合や市民活動団体などでこの考え方が急速に広がり始めています。
日本に限らず、社会や経済の豊かさを示す指標は、従来「GNP(国民総生産)」など限られた物差しが用いられてきましたが、有名なブータンや、国内では荒川区などが、「GNH(国民総幸福量)」といった概念を打ち出すなど、人にとっての幸せや社会の豊かさをより多角的に捉えようとする動きがあります。今回の「公共善エコノミー」も、そうした世界的な潮流と軌を一にしています。
この日は、クリスティアン氏の講演のほか、西武信用金庫の高橋理事長、ワーカーズコープ連合会の田嶋専務理事、そして私の3者が加わってのパネルトークがあり、「公共善」の切り口で経済活動の評価をとらえ直す可能性について語り合いました。クリスティアン氏をはじめ、参加された大勢の皆さんと様々な意見交換ができ、たいへん有意義な時間となりました。
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