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2025年(令和7年) 4月13日日曜日 AM 11時52分 (JST)
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市長の日記「東白川村の森づくり・人づくり」
2日間のサミット参加と事前視察を経て、様々な出会いがあり、また様々な学びを頂きました。
まず、森づくりの理念と実践がしっかりと確立されていること。これまでの日本の林業は、皆伐された原野に苗木を植え、50年ほどを経て伐期を迎えた木を皆伐、また造林していくというサイクルが進められてきましたが、生き物も住む山林としての健全な環境、林業の経営、多様な植生による水源域の保全、土と水を保つ山の力などの観点から、今日ではその弊害も大きくなっています。
東白川村では、長伐期多間伐の考え方で、100年、150年、200年といった長期での育林を行っており、間伐を繰り返しながら良材を育て、樹齢や材積を蓄えて高値で取引できる材を育てつつ、間伐によって生じる十分な樹間、日差しの入る林床に芽吹く様々な下層植生による生物多様性の実現、様々な樹種が根を張ることによる保水力と土のグリップで災害にも強い山づくりなどが、同時に進んでいます。そうした森づくりは、いま世界で進められている森林の国際認証(FSCなど)にも当然合致するため、国内でも最高レベルの認証率を誇
っています。
そうした森づくりや育林への理念が、森林組合や製材業者、そして若手の林業者らにしっかりと伝わっており、世代を超えて受け継がれているところが素晴らしい。サミットの後半では30代から40代くらいの若手事業者らが登壇、本音ベースでのディスカッションもあり、人材の厚みを感じさせてくれました。またそうしたディスカッションを、村内唯一の中学生たちが会場で聞いていました。東白川村では、中学生になると山で植林をすることになっており、将来の村の担い手育成にもしっかりと取り組んでおられます。
また、そうした森づくりや林業振興を支える村としても、自信をもって薦めることができる東濃ひのきをできるだけ多くの人たちに使ってもらうべく、「FORESTYLE」という家づくりの提案を地元工務店や設計師らと共に進めており、東濃ひのきを使った家づくりへの支援として柱材40万円分ほどを村が施主にプレゼントするという取り組みなど、様々なバックアップを行っておられます。
そうした東白川村の取り組みに、林野庁は言うまでもなく、サントリーやmoretrees、生物多様性の保全に取り組むWWF、岐阜県立森林アカデミー、木造建築に取り組む大手ゼネコンなどもバックアップに力を注いでいます。
小田原で、健全な山林と、それを守り育てる事業者を支え、未来を担う人材を育て、木を大切に使っていくまちづくりをこれまで以上に進めるために、何をすべきか・・・。多くの示唆を頂いた東白川村訪問となりました。
素敵な皆さんとのご縁も複数頂きました。時局をとらえた含蓄の深い記念講演をされた、岐阜県立森林アカデミーの涌井史郎さんは、環境省が「地域循環共生圏」の取り組みに国内でいち早く手を挙げた時、その評価委員として小田原にも来られたことがあり、そのことをよく覚えて下さっていました。再会をさせて頂き、「何かあれば手伝いますよ」と笑顔で仰っていただきました。美しく健やかな森は、未来に遺すべき最高の資産のひとつだと思います。市として打つべき手を、しっかりと考えていきたいと思います。
メルマガの登録変更などは、次のURLにアクセスしてください。
https://www.city.odawara.kanagawa.jp/mmz/req.php
[登録者]
小田原市
[言語]
日本語
[エリア]
神奈川県 小田原市
登録日 :
2024/10/21
掲載日 :
2024/10/21
変更日 :
2024/10/21
総閲覧数 :
92 人
Web Access No.
2254689
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まず、森づくりの理念と実践がしっかりと確立されていること。これまでの日本の林業は、皆伐された原野に苗木を植え、50年ほどを経て伐期を迎えた木を皆伐、また造林していくというサイクルが進められてきましたが、生き物も住む山林としての健全な環境、林業の経営、多様な植生による水源域の保全、土と水を保つ山の力などの観点から、今日ではその弊害も大きくなっています。
東白川村では、長伐期多間伐の考え方で、100年、150年、200年といった長期での育林を行っており、間伐を繰り返しながら良材を育て、樹齢や材積を蓄えて高値で取引できる材を育てつつ、間伐によって生じる十分な樹間、日差しの入る林床に芽吹く様々な下層植生による生物多様性の実現、様々な樹種が根を張ることによる保水力と土のグリップで災害にも強い山づくりなどが、同時に進んでいます。そうした森づくりは、いま世界で進められている森林の国際認証(FSCなど)にも当然合致するため、国内でも最高レベルの認証率を誇
っています。
そうした森づくりや育林への理念が、森林組合や製材業者、そして若手の林業者らにしっかりと伝わっており、世代を超えて受け継がれているところが素晴らしい。サミットの後半では30代から40代くらいの若手事業者らが登壇、本音ベースでのディスカッションもあり、人材の厚みを感じさせてくれました。またそうしたディスカッションを、村内唯一の中学生たちが会場で聞いていました。東白川村では、中学生になると山で植林をすることになっており、将来の村の担い手育成にもしっかりと取り組んでおられます。
また、そうした森づくりや林業振興を支える村としても、自信をもって薦めることができる東濃ひのきをできるだけ多くの人たちに使ってもらうべく、「FORESTYLE」という家づくりの提案を地元工務店や設計師らと共に進めており、東濃ひのきを使った家づくりへの支援として柱材40万円分ほどを村が施主にプレゼントするという取り組みなど、様々なバックアップを行っておられます。
そうした東白川村の取り組みに、林野庁は言うまでもなく、サントリーやmoretrees、生物多様性の保全に取り組むWWF、岐阜県立森林アカデミー、木造建築に取り組む大手ゼネコンなどもバックアップに力を注いでいます。
小田原で、健全な山林と、それを守り育てる事業者を支え、未来を担う人材を育て、木を大切に使っていくまちづくりをこれまで以上に進めるために、何をすべきか・・・。多くの示唆を頂いた東白川村訪問となりました。
素敵な皆さんとのご縁も複数頂きました。時局をとらえた含蓄の深い記念講演をされた、岐阜県立森林アカデミーの涌井史郎さんは、環境省が「地域循環共生圏」の取り組みに国内でいち早く手を挙げた時、その評価委員として小田原にも来られたことがあり、そのことをよく覚えて下さっていました。再会をさせて頂き、「何かあれば手伝いますよ」と笑顔で仰っていただきました。美しく健やかな森は、未来に遺すべき最高の資産のひとつだと思います。市として打つべき手を、しっかりと考えていきたいと思います。
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