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市長の日記「清閑亭について記者会見 ほか」

3日、定例記者会見の中で、清閑亭にまつわる経過について、市の一連の対応が様々な疑念を招いたことに対し謝罪しました。
 4月に提出された住民監査請求を踏まえた監査委員からの勧告を受け、国指定史跡地内に位置している清閑亭の増築を認めた経緯の妥当性などにつき、関係職員からのヒアリングなど3か月にわたる再調査を踏まえ、関東学院大学法学部の宇都宮准教授の協力を得て報告書を取りまとめました。
 その中で、増築については文化庁の許可の手続きに問題はなかったものの、民間提案制度の適切な運用に対する理解が不十分であったこと、増築を認めていく経過における意思決定や決裁が庁内で明確な形で行われていなかったこと、それらが文書として残っていなかったことなどが、結果的にプロセスの不明瞭さとなり、様々な憶測や疑念を生む結果となりました。これらのことを深く反省し、組織としてしっかりと改善していかねばなりません。
 また、事業者である(株)JSフードシステムさんとは、増築部分の所有権にまつわる問題の解決、賃料や駐車料などの追加徴収は進めますが、風評被害などでご迷惑をおかけしたことはたいへん申し訳なく、今後の運営の適正化において協議・協力するとともに、近隣住民の皆さんとの課題調整などにも、市としてしっかり取り組んでいきたいと考えています。

 さて、全国では10月1日より「赤い羽根共同募金」が始まっており、小田原市でも1日に駅頭や主要商業施設などでの街頭募金が行われています。集められた募金は、地域福祉の向上に役立てられており、地域における子育て支援の活動や障がい者団体の活動、社会福祉協議会や各種ボランティア団体などの活動において使われる、貴重な財源となります。
 私も1日に小田原駅での募金活動に参加しましたが、改めて感じたのは、小田原駅のアークロードを行き交う外国人旅行者の多さ。JR改札前では通行者の半分くらい、西口の新幹線改札前では8割くらいが外国の方でした。英語で呼びかけを行わないといけない時代となりました・・・。

 3日午後、新たに市職員に採用が内定した皆さんと顔合わせをしました。前期採用試験に合格した、7職種、37名の皆さんが市役所に集合、職員課からのワークショップなどが行われた中で、私も挨拶をさせてもらったものです。地方自治体の公務員においても人材不足が深刻化しつつある中、小田原市を選んでくれたことに感謝の気持ちを伝えるとともに、4月1日までの半年間、しっかりと心身の備えをしてほしいと伝えました。

 2日朝、久野で広大な山林を経営されている辻村百樹さんから、朝一番でお電話があり、令和6年度の農林水産祭天皇杯を受賞されたとのご報告を頂きました。国内の農林水産業と食を支える各分野の実践者たちを表彰する、昭和37年から行われている権威ある賞で、農業、園芸、畜産、林産、水産など複数の部門で選出されます。
 今回選ばれた、辻村さんが代表を務める㈱T-FORESTRYの取り組みは、林産部門における最高位の賞で、たいへん名誉あるもの。江戸時代から続く山林を守りながら、木材としての活用のみならず、フォレストアドベンチャーやマウンテンバイクなど森林空間を活かしたサービスの展開など、多角的に経営していることが高く評価されたものです。小田原市民としてもたいへん誇らしく嬉しいニュースです。

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