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市長の日記「デンマークに学ぶ、MIRAIアワード ほか」

20日、午前中は百歳を迎えられたお二人の女性をお訪ねし、お祝いをお伝えしました。お一人は、長年歯科の仕事をされてきた石井キナ子さん、もうお一方は小紋染めの技術を持っておられる小山清江さん。お二人とも車椅子ながらきれいに身支度され、集まられたご家族や施設スタッフの皆さんからの祝福に満面の笑みで応えてくださいました。

 午後、「持続可能な地域社会のデザイン」と題した連続企画の第1回として、小田原にゆかりがあり現在デンマーク在住のニールセン北村朋子さんをお招きした講演会および市長との公開対談を開催。会場には多くの市民の皆さんに加え関心を持つ職員らで100名近い参加者が集まりました。
 デンマークのロラン島に在住、30年近く暮らして来られた経験から、今やSDGsの上位常連国であるデンマークの食・エネルギーの自給、子どもたちの育ち方、民主主義が行き届いている様子、まちや暮らしのデザインなど、実に様々なお話を聴かせてくださいました。
 私はこれまでにもニールセンさんから多少お聴きしていたのですが、デンマークと日本のあまりの違いに、初めて聴かれた方は驚かれたのではないでしょうか。それほどまでに、人の幸せや豊かさ、持続可能な社会の実現、それを支える人づくり、真の民主主義の実現に向き合ってきたデンマークの在り方は、日本の社会のありように浸かりそれが普通だと思ってきた私たちには、ある意味衝撃的ですらありました。
 今後、ニールセンさんとのご縁を手掛かりに、デンマークのような国づくり・人づくりに学びながら、小田原からできる実践を始めていきたいと強く思った会となりました。次回は1月22日、環境エネルギー政策研究所所長の飯田哲也さんをお迎えします。

 21日、「おだわらMIRAIアワード2024」が三の丸ホールにて開催されました。
 昨年より始まったこのアワードは、小田原で活躍する若者たちの様々なチャレンジに光を当て、今後更なる展開への後押しをする目的で表彰を行う制度。今年は6組の団体・個人にご応募頂きました。
 MIRAIアワードとして表彰されたのは、「ちっくすパック」がブレイクしている小田原筋肉協会、お父さんたちが連携して子育てに取り組む「小田原パパ塾」、中高生たちが美化活動やまちづくりに取り組む「NPO法人日本ゆたかなまちづくり研究会」、生産者と消費者のマッチングや狩猟体験などに取り組む「NPO法人MOTTAI」の皆さん。さらに奨励賞として、演劇を通じた若者たちのプラットフォームづくりを進める奥津一樹さんと、小田原を「盆栽のまち」にする活動に取り組む佐伯和希さんが表彰されました。
 いずれも素晴らしい取り組みであり、若者たちが未来へと果敢にチャレンジしている姿は、まさに希望そのものと、たいへん嬉しく感じました。
 この日は、スペシャルゲストとして、アニメーション映画監督・原作者で小田原ふるさと大使の富野由悠季さんもご臨席。様々な問題に直面している世界(地球)の中で、いつまでも続けていける「日常」を創り出していくことの大切さを語って下さりました。若者たちにとっても、また私にとっても、大きな励みとなりました。

 夕刻、生涯学習センターけやきで行われた、小田原を拠点に演劇活動を続けている演劇プロデュース「螺旋階段」の第36回公演「幻の壁」を鑑賞。よく練られた脚本をベースに、年季の入ってきた役者さんたちのテンポ良い熱演に引き込まれました。私も高校・大学の時代に演劇に少しかかわったことがあり、こうした機会はできるだけ拝見したいと思っています。

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  • Posted : 2024/12/24
  • Published : 2024/12/24
  • Changed : 2024/12/24
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