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午後からは複数の打ち合わせや来客対応を済ませた後、大雨で被害を受けたいくつかの現場へ視察に。
国府津駅北側の山から流れ出ている唐沢川では、大規模な法面崩壊が起きており、そこからの大量の土砂が河道に流れ込み、平時には高さ2~3mあった護岸ブロックを埋め尽くしていました。また、土砂とともに流れてきた大量の樹木が河道を完全に塞いでおり、今後更なる出水によりここがダム化する恐れがあります。川の中の管理は市の担当ですが、県とも協力して急ぎ対策を講じる必要があります。
沼代では、桜の馬場付近から小船方面へとつなぐ市道5094の路肩が崩落、10m近く下の農地にずり落ちてしまいました。ここは相当大きな規模での擁壁再構築が必要です。沼代の住民の皆さんにとっては重要な生活道路でもあり、早期の復旧が必要ですが、しばらく時間がかかりそうです。
曽我では、令和3年の集中豪雨で被災した傷跡が癒える間もなく、再び同じような場所で土砂災害が発生していました。曽我大沢の杉崎さんの柑橘園内の2か所で崩落。3年前の土砂災害後に再構築した擁壁などは無事でしたが、近いところからの崩落でした。曽我岸では、細い農道が崩落、その上流部には砂防堰堤が整備されていますが、大雨により、集落に濁流が流れ込んでいたようです。
市内には、こうした被災個所が数十か所存在しています。「雨があれだけ降ったのだから、もっと被害が出ていてもおかしくなかった」というのが、長年災害復旧などに関わってきた職員たちの実感のようです。復旧に向け、県や建設関係事業者の皆さんと連携しながら、市としての通常業務に優先する形で、関係部局の職員らが集中的に作業を進めていくことになります。追い打ちをかけるような今後の台風などが来ないことを祈るばかりです。
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