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市長の日記「県西部広域行政協議会 ほか」

今日からパリにてパラリンピックが始まります。すでに新聞やテレビでも報じられていますが、ゴールボールに小田原出身の鳥居選手(20歳)が出場します。野球に打ち込んできましたが、視覚障害を発症し、野球を続けることが困難になる中、ゴールボールと出会い、代表選手になるまで鍛錬を続けてこられた若者。小田原からもしっかり応援をしたいものです。

 28日、午前中は国立印刷局小田原工場を視察させていただきました。新札発行が始まっている中、最新の稼働状況などをご案内したいと、印刷局さんからお声をかけて頂いたものです。前の任期中にも一度工場内を拝見したことがあり、私自身は2度目の訪問でした。
 緻密な作画、偽造防止の数々の技術など、世界に誇る紙幣印刷技術に加え、国内では2か所のみとなる抄造(製紙)工程を備えた、小田原工場。お札となる前の特殊な用紙については岡山と小田原のみの抄造で、私たちのお財布に入っているお札の2枚に1枚は、酒匂川の水を使って作られた「小田原産」の紙です。
 近年は地元の皆さんとの交流もより重視され、様々な活動を展開してくださっています。約840名の職員がここで働き、多くは小田原市民とのこと。操業開始から70年以上、これからもこの場所で操業を続けて頂きたいと願っています。

 午後一番で、湘南ベルマーレフットサルクラブの佐藤代表、パートナーである一燈会の山﨑氏らが来訪。スポーツクラブの運営を核として様々な社会貢献事業を展開するに至っている現在の状況について報告してくださいました。多彩な企業、加えて県内を中心に多くの自治体とも包括連携を結ばれ、極めて意欲的に事業を拡大されています。今後もしっかりと手を携えていくことを双方で確認。
 その後、小田原市水産市場にて、早川河川漁業協同組合の皆さんと意見交換。渓流釣りの世界ではたいへん有名であり多くのファンが訪れる早川ですが、水源である芦ノ湖からの放流量の少なさ、大涌谷から流れ込んでくる硫黄による生態系への影響、度重なる集中豪雨等で流路が変わってしまい河川敷での活動ができなくなったこと、川鵜による食害など、様々な課題があります。市の水産振興はともすれば海に偏りがちですが、河川での漁業支援の必要性につき改めて認識を深めました。
 夕刻から、「神奈川県西部広域行政協議会」を開催。市長就任後に近隣市町の首長をお訪ねする中で、コロナ禍もありここ最近は県西部での広域連携が停滞気味だったと伺っていました。ここ数年で首長の顔ぶれが半分近く変わったこともあり、一度県西地域2市8町の首長全員がそろって意見交換を行おうと、この日の開催になったものです。
​​​​​​​ 県西地域2市8町での広域連携の歴史は長いのですが、地方自治体を取り巻く課題は近年とみにその困難さを増している中、改めて広域での連携によって課題解決や地域振興を図れる取り組みがありうると考えています。この日は、リアルに顔を合わせる中で、そうした観点からそれぞれの問題意識を出し合い、今後も連携と絆を進めていくことが確認された、貴重なひと時となりました。

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