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はじめに野菜を多く食べるメリットについてです。
多くの研究で、野菜を多く食べる人は脳血管疾患や心臓病などの循環器系疾患のほか、ある種のがん(肺がんなど)の予防効果が報告されています。
しかし、国民健康・栄養調査の結果(※1)から男性277.8g、女性263.9gとなっており、1日の目標量としている350gより不足しています。年齢階級別にみると男女ともに20~40歳代で少なく、60歳以上で多いという結果でした。また、平成25年に小田原市で行った栄養調査でも野菜摂取量は262gで、目標量に88g足りない結果となりました。
野菜にはビタミンやミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。そして、野菜に含まれるビタミンは、炭水化物が体の中でエネルギーに変わる際に必要なものです。ミネラルは、身体機能の維持・調整に不可欠で、特に野菜に多く含まれるカリウムは、余分なナトリウム(食塩)を体の外に排出し、高血圧の予防になります。また、野菜を多く食べると、自然とカロリーも抑えられ、便秘解消に効果的な食物繊維もとることができます。
しかし腎臓を患っている人はカリウムの排泄が十分にできないことがありますので、摂りすぎには注意が必要です。
野菜は毎食2皿とることが理想ですが、ほとんどとっていない方は、まずは「毎食1皿」野菜をとることを意識してみましょう。
次は、野菜を上手に取り入れるコツについてです! 今回、お勧めしたいのは、コンビニやスーパーで手軽に手に入るカット野菜です。サラダ用でそのまま食べられるもの用、炒め物用、鍋もの用など種類が豊富です。包丁いらずで、調理も簡単ですので、たくさん活用しましょう。
最近では、コンビニなどで手に入る「冷凍肉入りカット野菜」という商品もあります。食べきりサイズで使いやすく、たんぱく質のお肉も一緒に摂れ、ストックもできるので、便利です。
今回紹介したコツ以外にも、市販のお惣菜を活用して1皿、食卓に加えるなど積極的に野菜メニューを取り入れてもOKです。
市民の皆様の健康に役立つヒントとなれば幸いです。
(※1)厚生労働省 令和4年 国民健康・栄養調査結果の概要https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001296359.pdf>
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