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市長の日記「イノシカネット・山盛の会 ほか」

23日、令和6年度の神奈川県環境保全功労者・工業保安功労者の表彰を受けられた、「おだわらイノシカネット」および「小田原山盛の会」の皆さんが、受賞報告に来て下さりました。前者は、箱根外輪山の山麓で激増中の鹿やイノシシの捕獲、後者は獣害の被害が広がる山林の保全活動など、いずれも積年の地道な活動が高く評価されての受賞です。中心的に活動されている皆さんは市長就任以前からよく存じており、おだわら環境志民ネットワークの活動にも積極的にコミットして頂いていることもあり、私からも感謝とねぎらいの言葉を述べさ
せていただきました。
 かねてより、久野や荻窪、そして片浦にかけての箱根外輪山の山麓では、鹿やイノシシによる農作物や植樹した苗木などへの被害が拡大の一途であり、その対策は急務となっていますが、行政職員だけの対応では到底手が回りません。猟友会の皆さんによる駆除活動に加え、こうした市民団体の皆さんの活動は本当に貴重で、実際に直近の鹿の年間捕獲頭数は700に達しようかというレベル。鹿に先行して激増していたイノシシは、豚熱の感染拡大によって個体数が激減しましたが、再び増加の兆しがあるとのこと。これら動物の行動範囲の拡大は、
マダニやヒルの被害拡大、森林の林床を覆っていたスズタケなどの下層植生食害による表土の流出と保水力の低下などをもたらします。まさに、そうした動物たちとのせめぎあいの最前線で活動されている皆さん。ジビエとしての活用も含め、しっかりと応援していく必要があります。
 午後は相模原へ。神奈川県市長会の市長会議に、久しぶりに出席。冒頭に就任のご挨拶をさせて頂きました。前の任期の終盤で、県市長会の会長に選出していただきながら、間を置かず退任となりお役目を果たせなかったことにお詫びをしつつ、再び各市長の皆さんとご一緒する中で、自治体間の交流を深め県内他都市の先進事例に学ばせていただきたいとお伝えしました。
 夕刻は、横浜で開催された神奈川県道路利用者会議に出席。県内の住民生活の利便性や地域経済の振興に重要な役割を果たす高規格道路の整備促進に向け毎年開催されている会議で、国土交通省や横浜国道事務所をはじめとする道路行政の所管省庁や機関、神奈川県、関係各市町、道路整備関係の民間事業者らが一堂に会する機会でもあります。
 この日は、国土交通省関東地方整備局の藤田道路企画官からの講演に続いて、地元自治体からの意見発表として私も話をさせて頂く機会を頂きました。「いのちが最優先」の観点から、広域的役割を果たす高規格道路の整備の意義、とりわけ「伊豆湘南道路」の担う役割や必要性について、10分ほどの短時間でしたが説明をさせて頂きました。その後の交流会では、藤田氏や横浜国道事務所長などの皆さんと親しくお話をさせて頂き、この構想路線の実現に向けてのお力添えを改めてお願いしました。

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